家を出てから28時間後、ついにベルリンに着きました。
からだに合わない椅子の上で延々と過ごす時間は、持病にこたえて、もう二度とゴメンだと思うけれど、たったあれだけの時間で、9000キロも離れたこの地にやってこれたなんて、ほんとうに不思議です。
1時間ほど入国審査に並んで、荷物を受け取りました。たくさんの薬も、お土産の市田柿も、カレールーも、問題なく通過しました。最後に「免税品は?」と訊かれたので、「お酒もタバコも飲まない」と答えると、すんなり通してくれました。
たくさんの荷物を運ぶのに、カートが必要でしたが、カートを使うための1ユーロのコインが手元にありませんでした。ためしに10円玉を入れると、なんと使えました。
ロビーに出るとそこには、息子のガールフレンドのアンナさんと弟のベニーさんが迎えにきてくれていました。入国審査のあいだ、ずっと待ってくれていました。
空港の駐車料金は50ユーロ(≒9,200円)近くなりました。アンナさんは、駐める場所がよくなかった、と言いながら払ってくれました。荷物といっしょに私たちを住まいまで送ってくれて、荷物を部屋まで運んでくれて、近くのオーガニック・スーパーで買ったというパン、ジャム、バターを差し入れしてくれました。心にしみる気づかいです。

ベルリンは快晴で、すっかり春の陽気です。住まいは、ガラス張りの明るい部屋で、玄関ドアを開けると、みんな思わず「暑っ!」。日本で重ね着してきた服を全部、脱いでも、まだ暑いくらいでした。
大阪も、雨がずっと降らないで乾燥していましたが、ここはそれどころではありません。鼻の中が乾いてヒリヒリし、指先や唇がカサカサになります。とりあえず飲料水をたくさん買ってきました。


