合唱の発表会

ことば

日本では原油が入ってこない危機状況に不安が高まっていますが、ドイツでは迷い込んだクジラがトップニュースになっていました。

25日に、漁網がからだに絡まったザトウクジラが、身動きがとれず泳ぎを制御できなくなって、バルト海のエルベ川河口近くの浅瀬で座礁してしまいました。

クジラの救出作戦は、国民の高い関心を引きました。クジラのすぐそばの海底の砂を、ショベルカーのような機材で掘って除く、という大規模な作業まで行われました。

甲斐あって、27日にクジラは、人間の気づかないうちに浅瀬から抜け出してはいましたが、次に発見されたときには、再び河口のほうへ向かって泳いでいました。

そこで今度は、2艘の船で大きな音を出して追いこみ、北海に向けて誘導する作戦が進められています。

さて、きょうは合唱の発表会の日でした。会場はベルリン日独センターでした。

この日までに、いろいろと応援してもらいました。衣装の黒ブラウスは、Annaさんに借りました。彼女は、当日は来れないからといって、わざわざリハーサルを聞きにきてくれました。

タンデムパートナーのBさんも聞きにきてくれました。お祝いに素敵なお菓子をもって。

もちろん夫にもたくさん協力してもらいました。練習風景をビデオに撮られてしまいましたが。

とても歌えそうにないと思っていたのに、本番までにはとりあえず歌えるようになりました。メンバーのみんなもノリノリで、聞きにこられた人たちにも楽しんでもらえたようでした。とくにドイツ語の方言はウケていました。

4部合唱の曲目はこのとおりです。

0.さくら (松下 耕 編曲 )
1.よさこい節
2.まりと殿様
3.望春風(台湾語)
4. Ой,да не вечер(ロシア語)ああ、まだ夕暮れでもない
5. Bella Ciao (イタリア語)さらば恋人よ
6. Muss i denn (シュバーベン地方の方言 シュベービッシュ)僕は町を出ていかなきゃならない
7. Dat du min Leevsten büst(北ドイツ方言 プラットドイチュ)君が私のいちばん愛する人
8. Ich hab’ noch einen Koffer in Berlin まだベルリンにトランクを1つ残してる
9. Janz weit weg von Berlin(ベルリン方言 ベルニッシュ)ベルリンから遠く離れて
10. Heimweh nach dem Kurfürstendamm クアフュアステンダムへの郷愁
11. Berlin bleibt doch Berlin ベルリンはなんたってベルリン
12. 大地讃頌
13. Das macht die Berliner Luft! これぞ、ベルリンの空気!

知らない言葉のうたを歌うのは、口が動かなくて、意味もわからなくて、たいへんです。でも、すぐそばに、その言葉を話すメンバーがいて、いっしょに歌っています。その発音に耳をすませて、一生懸命に真似しながら、ことばの音の美しさに心が動いたりします。

一方で、歌詞の訳を読んで、曲の調子が私に要求してくるものを考えますが、それが私の中にないことをつくづく思わされます。どこかしら無理して作り出さなければならない感じになります。

逆に、日本のうたになると、曲が古くて「お殿様」とか「金紋先箱」とかいっていても、自分のなかを探っていくとどこかに何かありそうな気になります。ただの思い込みかもしれませんけど。

指揮者の解釈を通して、日本のうたをメンバーたちが歌うと、それで日本らしくなるわけではないのだけれど、なぜか日本のことがくっきりと思い浮かべられてくるようで、不思議でした。