お水②

くらし

ベルリンのお水はかなりの硬水だ、と以前、書きました。タンデムパートナーのBさんによると、ベルリンの水のことは話題の一つなのだそうです。

彼女は、紅茶を入れると表面に膜ができる(たしかにキラキラ光る被膜ができます)とか、硬水用の洗剤を使わないと洗濯機が壊れるとか、言っていました。

でも、彼女はこのミネラルは体に必要なものだから、水道水でお茶もいれるし、水道水を夏には炭酸水メーカーで炭酸水にして飲むのだそうです。

気にしなくなると、体も慣れてきたのか、いつのまにか私のお腹の緩いのも治っていました。

しかし、機械や設備には負担になるみたいです。台所の水だけが流れる排水口が、徐々に詰まっていくので、スーパーに対策用品を探しにいきました。

すると、あること、あること、小さなスーパーなのに、こんなにいろいろな種類の台所用カルキ除去剤がありました。

ちなみに、ベルリンは平坦な土地で、川や用水路がたくさんあって、地下水も豊富です。あちこちで、道路の端に井戸ポンプがあります。

だから、お水自体はそんなに費用はかからないのだろうと思うのですが、洗濯にはとても費用がかかります。硬水なので、洗剤が溶けにくいため、お湯を使う必要がありますが、お湯を沸かすのに光熱費がかかるのです。

ドイツでは、ロシアが侵略戦争を始めたとき、それまで輸入していたロシア産ガスを、経済制裁のために断念しました。それで光熱費がたいへん高騰したのでした。

私たちのアパートにあるコインランドリーは、洗濯物6kgにつき3.50ユーロ(約650円)かかります。乾燥機は1回2.50ユーロ(460円余り)です。

しかし、イラン攻撃が始まってここにきて、ガソリンが急に高騰したので、5月からは洗濯代が5ユーロ(約925円)に値上がりするそうです(!)。

一般のコインランドリーを見に行くと、今のところは、洗濯7kgが4.50ユーロ(830円余り)、12kgだと9ユーロ(約1665円)、乾燥機が15分ごとに1ユーロ(約185円)とありました。

あるとき駅で電車を待っていると、まるで演劇でもしているかのような、張りのある大きな声で、新聞売りのおじさんがやってきました。事情を聞くと、ホームレスの人たちの食費や洗濯代を集めている、と言っていました。

たしかに、電車のなかには、何週間も洗濯していないのだろうなと思うような服装の人たちが、結構たくさんいます。洗濯代を集めている(食費だけでなくて)というおじさんの言葉が心に残ったことでした。