Neue Nationalgarerie(新ナショナル・ギャラリー)

観光

Logo (子ども向けニュース)で、興味ぶかい取り組みを紹介していました。ホームレス経験者が、小学校を訪れて話す、というものです。

2人の男性は、当時の生活について率直に語り、小学生たちも真剣に聞き、素直な質問を投げかけていました。男性の1人は、だれとも話さない孤独のつらさを語り、ときどき声をかけてくれる人がいるとうれしかったと話していました。

さて、今日は、15時以降(火~金)に入館できる美術館の年間パスで、Neue Nationalgarerie 新ナショナル・ギャラリーを訪れました(ちなみに通常の入場料は20€)。

広い敷地の半分は、コンクリート様のタイルで覆われた広場です。八色旗がはためいています。

向かいの黄色い建物は「ベルリン天使の詩」で有名な Staatsbibliothek zu Berlin – Haus Potsdamer Straße ベルリン州立図書館ポツダム館です。
かつてのソニー・センターの屋根も見えます。
特別展

地上階の2階では特別展が行われていましたが、年間パスでは入れないので、1階の常設展へ向かいます。

入ると、いきなり衝撃的な映像です。

この美術館では、20世紀はじめから1960年代の作品を、年代別に展示してあります。彫像も多いので、あまり難しく考えなくていいところが、気に入りました。

しかし、最初に入った1960年代のコーナーは、私には刺激が強すぎでした。

以前、ライプツィヒのオノ・ヨーコ展で観た、「カット・ピース」というビデオ作品(観客が彼女の着ている服をハサミで切り取っていくというパフォーマンス)も展示されていました。

逃げるようにして、前の時代へとさかのぼっていきました。

Gerhard Richter ゲルハルト・リヒターのコーナーがありました。

彼が生涯、ホロコースト問題に向き合う、基になった、4枚のモノクロ写真も展示されていました。アウシュビッツ・ビルケナウで、ユダヤ人囚人によって命がけで隠し撮りされた、殺戮の実際です。

次の部屋は、第一次世界大戦前です。ベルリンの様子が、写真や映像でも残されていて、生々しいです。

キルヒナー「ベルリンの街頭風景」 1914年 ベルリンのポツダム広場の様子が描かれているそうです。
世界大戦前夜(ナチス台頭の直前)のポツダムの町並みが全面、褐色で描かれています。
ホームレスの男

白いカーテン越しに、たっぷりの太陽光が射し込む、広々とした部屋に来ました。

戸外へつながるドアに、スタッフが立っていて、訪問客に何か言っています。外の展示を観たいという人に、今は行けない、と言っています。

庭の展示に、30分おきに霧が噴射されるというパフォーマンスです。戸外に続くドアは、噴霧のあいだカギをかけられるので、パフォーマンス開始前に戸外にでておく必要があります。

快適なベンチもあったので、ゆっくりしました。

ベンチの前の壁には、たくさんのポスターが貼られていました。

「Es lebe § 218 (218条万歳)」1975年 この年は国際婦人年で、ドイツ刑法第218条(人工妊娠中絶の禁止・処罰)をめぐって、戦いがあったそうです。
「土地が死ぬ、水が死ぬ、空気が死ぬ、森が死ぬ、動物が死ぬ、万歳、私たちは生きている」1984年
「Hochsicherheitsreaktor(絶対に安全な原子炉)」1986年(チェルノブイリ事故の起きた年)
「Ich sehe fern, also bin ich(我テレビを見る、ゆえに我あり)」1991年 デカルトの「Ich denke, also bin ich(我おもう、ゆえに我あり)」をもじったもの。現在なら、どう言うでしょう。
「41.2℃ 上昇傾向」1995年 人間の体温がここまで上がると命の危険があるのだそうです。

トイレの洗面台です。

蛇口のコックがおもしろい形状でした。
館内の喫茶店