Friedrichs werdersche Kirche フリードリヒス・ヴェアデアシェ・キルヘ(教会): ベルリン国立博物館

歴史

年間パスで、こちらを訪れました。博物館島の岸向かいにあります。現在は教会ではなく、ベルリン国立博物館として公開されています。

1824-1831年建設、新ゴシック様式。第二次世界大戦で破壊され、DDR時代には放置されていたそうです。

この教会は、Karl Friedrich Schinkel カール・フリードリヒ・シンケル によって設計されました。

ほかにも、旧博物館、コンサートハウス、新衛兵所、グリーニッケ宮殿などを設計した人です。

18~19世紀のベルリン彫刻派の作品が置かれています。
カラーのステンドグラスは、戦時には避難させられていて破壊を免れたそうです。1982年に偶然、ベルリン大聖堂から見つかったそうです。
シンケルと妻のスザンネ
旧博物館の下絵
シンケルによる 歌劇『魔笛』の「夜の女王」の舞台背景下絵
2021年に開通したMuseumsinsel(博物館島)の地下鉄駅
シンケルの「夜の女王」の下絵をモチーフにしてデザインされた駅構内

ベルリン彫刻派の基礎を築いた Johann Gottfried Schadow シャドウ(1764-1850年)の彫刻です。ほかに、ブランデンブルク門の上にあるクアドリガ(四頭立て二輪馬車)などを制作しました。

姉 Luise ルイーゼと 妹 Friederike フリーデリケです。ルイーゼは、花籠をもった姿で制作されていましたが、発表の日、王女に花籠はふさわしくないという評価を受けて、急遽スカートをつまむデザインに変更されたとか。

同じくベルリンの基礎を築いた Christian Daniel Rauch ラウフ(1777-1857年)。ほかに、フリードリヒ大王の記念碑(ベルリン国立歌劇場前)など。

ラウフの自刻胸像。
「Jason und Medea ジェイソンとメディア」(1818年)自分の弟を殺してまで一緒になった夫イアソンから、離縁を言い渡されて激怒し、最大の復讐として、二人のあいだの子どもを皆殺しにしたという、恐ろしい女性メディアです。復讐後、恋したジェイソンに、王位に就くための「金羊毛」を入手させるため、金羊毛を守護している蛇に、眠り薬/毒薬?を飲ませているところです。上にいる天使が、嫌悪している顔がおもしろいです。

François-Joseph Bosio フランソワ=ジョゼフ・ボジオ (1768-1845年)。ほかに『蛇と戦うヘラクレス』など。

「ヒヤシンス」 瀕死の少年。致命傷の原因となった、頭を直撃した円盤が転がっています。

Reinhold Begas ラインホルト・ベガス (1831-1911年)。ほかに『ネプチューンの噴水』など。

「イブとその子どもカインとアベル」(1909年以前)。聖書物語では、カインがアベルを嫉妬して殺しますが、それが乳児の段階に引き寄せて描かれています。
カインのふてくされた顔と、アベルを踏みつけている足が、おかしいです。

Emil Wolff エミール・ヴォルフ (1802–1879年)。ほかに、Neue Wache (新衛兵所)の ペディメントのレリーフなど。

「冬」 それぞれの季節ごとに制作された子どもの像のひとつ。Wolff ヴォルフ (狼)という名前にひきずられて狼の毛皮かとおもいきや、これはライオンの毛皮だそうです。

教会を出て、博物館島のほうへ歩くと、Schinkelplatz シンケルプラッツがありました。

プロイセン技術の父 Peter Beuth (左)、プロイセン天才建築家 Karl Friedrich Schinkel(中央)、 ドイツ農業科学の祖 Albrecht Daniel Thaer(右)が並んで立っていました。