Grunewald を歩く

自然

風が強くて、Linde リンデ(西洋菩提樹)の種がクルクルと愛らしく舞っています。気温13℃~23℃と過ごしやすい一日でした。

ベルリンに滞在中の息子が時間をとってくれたので、Grunwaldの森へいっしょに散歩に行きました。森の東側 Grunewald 駅から、西の端のGrunewaldturm (塔)まで行くコースです。

バスに乗っていると、途中のバス停で、20名あまりの幼児が数人の大人に引率されて乗り込んできました。黄色いチョッキを着た子どもたちに、どこへ行くのと聞くと、森、とのこと。同じ行き先です。

Herzlich Willkommen! (ようこそ)を文字って、Wald ヴァルト(森)kommen コメン(来る)と書かれています。こういう文字遊びが好きですよね。
こんなに大きな森です。きょうは赤い丸の東西を歩くコースですが、片道1時間かかります。
これは巣箱でしょうか。形が奇妙です。
コウモリのような絵が書かれた、平たいこちらの箱は、細い隙間しか開いてなくて、とても出入りできそうにありません。何に使われているのでしょう。

こちらの人たちは、肌を出して歩いたり自転車に乗ったりしていますが、私は全身を覆う服装で歩きます。それでも、首元に何か虫が触れたのか、痛がゆくなりました。

息子は、やわらかい草にあったトゲに触れて、赤いブツブツが出ました。

いつも夫が持ち歩いている「ムヒアルファ」をすぐに塗りました。おかげで、どちらの症状もすぐに治まりました。

森のトイレです。冬は使用禁止となっています。凍るのでしょう。

三つ湖の名前が書いてあります。

Teufelsee トイフェルゼー(悪魔湖)に立ち寄ると、以前も見たように、丸裸で泳いでいる人たちがいました。今日は、救急救命士たちはお休みの日でした。

Pechsee ペヒ・ゼー(湖)というのは、奇妙な名前です。Pech ペヒは、不運とか、コールタールという意味があります。池が黒いのだろうか、と想像しながらいきました。

Pechsee ペヒ・ゼーのほんとうの名前は、Grücksfall Pechsee グリュックスファル(幸運)・ペヒゼーでした。災い転じて福となる湖ということですね。

しかし、立ち入り禁止のその場所は、水が見える湖ではなく、苔などの生えている湿地帯でした。

湿気を好む樹木、湿気で育つ虫、カエル、沼地の植物は、それぞれ異なる湿度を必要としているそうです。それらがここではうまく保たれているのでしょう。

しばらく歩くと、説明板が20個くらい並んでいる場所がありました。

それらの説明板には、「Natur des Jahres ナトゥア・デス・ヤーレス(今年の自然)」とあって、それぞれの年に選ばれた生き物が描かれています。

NABUが行っている啓発活動のひとつで、具体的な動植物の生態や自然環境に関心をもってもらうのが目的のようです。

今年の自然2023年 今年の樹:ヨーロッパシラカバ、今年の茸:カンムリタケ、今年の花:ウツボグサ属の草、今年の洞窟に住む生物:火トカゲ
Natur des Jahres 2026: Alle Jahreswesen im Überblick – NABU
Natur des Jahres 2026: Wer wird es und wer hat es sich ausgedacht? Ob Vogel, Schmetterling oder Nutztier, Baum, Orchidee…
遊び心がうかがえるのがこちら、今年の自然2017年です。今年の樹:トウヒ、今年の茸:キクラゲ、今年の花:ヒナゲシ、今年の訪問者という欄には鏡がついていました。のぞき込んだ私が今年の訪問者です。

少し先には、柱が立っていて、CO2排出量を、色で表していました。

左の柱から順に、工場、交通、交易、家庭からの排出量となっています。

さらに歩いていくと、また別の説明板がありました。

気候変動の影響で、同じ種類の樹木ばかりを植えた場所では、立ち枯れが広がっています。自然に近い植樹に戻して、土壌を改良し、乾燥などに強い森にすることが計画されているそうです。
■は、すでに多様な森林への計画が実施された箇所、●は、植え替えの必要性が高い箇所、▲は、植え替えの必要性が低い箇所だそうです。

こんなふうな樹木の植え替え計画が進行中でした。フリーペーパーでいつか読んだ、ベルリンの樹木を2040年までに倍増させるというのも、この計画の一環なのでしょうか。

Grunewaldturm グリュネヴァルト・トゥルム(塔)を示す標識がありました。

Grunewaldturm グリュネヴァルト・トゥルム(塔)まで1.0km、Havelchaussee ハーヴェル・シャオセエー(街道)まで0.9km

Grunewaldturm グリュネヴァルト・トゥルム(塔)に着きました。

「König Wilhelm 1 zum Gedaechtniss ケーニヒ・ヴィルヘルム1・ゲデヒトゥニス(プロイセン皇帝ヴィルヘルム1世の記念に)」と書かれています。ベルリン以前の歴史になるので、ちょっと複雑そうです。

塔の上にのぼれるようになっていました。5€は高いですね。それでなくても円安なのに。

せっかく森の端まで来たので、もう少し先まで歩いて、川を見てみることにしました。

Havel ハーベル川です。風が強いので波立っています。

市内を流れたSpreeシュプレー川が、Havelハーベル川に合流して、とても大きな川になっています。

ここから少し北上したところに、Badestelle Kuhhorn バーデシュテレー・クーホルンという、水浴できる場所があります。ヨーロッパには、また熱波がやってくるそうですから、こういう場所はうれしいですね。

往復2時間あるいて、Grunewald 駅近くまでもどったとき、前方に黄色いチョッキの集団が見えました。

2時間ずっと森のなかで過ごしたのですね。引率、お疲れさまでした。