Museum für Naturkunde ムゼウム・フュア・ナトゥアクンデ(自然史博物館)

歴史

深夜を過ぎても、ふつうに、地下鉄やバスが走っています。

最後は、自然史博物館でしめくくることになりました。

地下鉄を降りて、だいぶん迷って、見つけました。「Naturkundemuseum」と スマホのグーグルマップで検索すると、「フンボルト博物館」と自動的に変換されています。

(家に帰って正式名称を調べると、「Museum für Naturkunde – Leibniz-Institut für Evolutions- und Biodiversitätsforschung an der Humboldt-Universität zu Berlin 自然史博物館ーベルリン フンボルト大学所属 ライプニッツ進化・生物多様性研究所」と出てきました)

暗闇に浮かび上がる入館料金表を見て、びっくり。ひとり35ユーロと書かれています。そんなところに、出入り自由の15ユーロチケットで入れるのですね。深夜とは思えない、たくさんの人出です。

入ってみて、その料金設定に納得しました。最初の部屋にはいきなり、恐竜の骨が、きれいに細部まで組み立てられて、展示してあります。こんな本物が、すぐ間近に見られるのですから、恐竜ファンにはたまらないでしょう。

その巨大さといったら、スマホのカメラで収めようというのが、愚かな話です。

しばらく眺めるだけ眺めて、次に進もうとしましたが、さて、ルート案内などがありません。

ふつうなら、コーナーごとに簡単な説明があって、初心者にも把握しやすいように、それぞれの展示物の関係などが示されているものですが、そういうものが見当たりません。

事前の情報収集をせずに、行けばなんとなるだろうという、いつもの場当たり的な態度の、浅はかさを思い知らされました。かといって、展示物ごとの細かい説明を読むような余裕もありません。

さて、この限られた時間内で、どこを見るべきなのでしょう。しかたがないので、インパクトのある展示物を写真に収めて歩くことにしました。

歯の一本一本も徹底的に調査されてこの形になっているのだと思うと、気が遠くなるようです。

獣たちの剥製(はくせい)は、生々しくて、心臓がざわつきました。残酷なようで、さすがに遠巻きにしか見られませんでしたが、死体を剥製に仕上げていく技術も、段階的に剥製にするという形で展示してありました。

研究成果の実際を、本物の資料で触れられる、文献なども惜しみなく公開されている、ということの持つ力を、こちらにきて時おり感じます。

魚たちは、ホルマリン漬けです。おびただしい数の標本瓶が並んでいる様子は、とても居心地がいいとは言えないものでした。しかし、こういう地道な作業があって、私たちが触れる 最新の科学情報の確実さが証明されるのだろうことを想像しました。

昆虫の標本も数え切れないほどあります。蝶だけでも無数にあって、それらの模様がぜんぶ異なっています。そういう違いを見極めようとしたことなど、これまでほとんどないし、仮に見たとしても見えたものは微々たるものなのでしょう。見えていないものでいっぱいの世界という感じです。

岩石もさまざまにたくさんありました。きれいな石もたくさんありました。どうして石を見てきれいだと思うのでしょう、不思議です。こんなものが足下に埋まっているのかとおもうと、地下から岩石に話しかけられているみたいな、妙な感覚になりました。

これはフンボルトさん。「この人がえらかった」と夫は言いました。同感。