先週、滞在ビザをもらえたので、改めて図書カードを作ってもらおうと出かけました。

地下鉄 Hallesches Tor ハレッシェス・トア(門)駅で降りると、構内の掃き掃除をしているスタッフがいました。
地下鉄駅構内は、総じてどこも汚くて、ホコリやたばこの吸い殻、ガラス瓶の破片、得体のしれない液体や血液(それも、ときには大量に)があります。
階段の昇り降りが多いので、どうしてもそれらを間近に見なければならず、ベルリンに来て最初のうちは、かなり辛いものがありました。
構内の掃除をしている人を見たのは、たぶん、こちらに来て初めてです。若い小柄なアフリカ系の男性1人でした。
ほうきの扱いに慣れていないのか、人が行き来するなかを、とても非効率なやり方で、掃いています。
私は、立ち止まって「そのほうき、ちょっと貸してくれる? こうやって掃いてみたらどう?」と言いたい衝動にかられつつ、もちろん言わずに通り過ぎました。
わが身を振り返って、私も周りから見たらこんなのだろうな、と思ったことでした。
さて、今回、訪れたのは、Amerika Gedenkbibliothek アメリカ・ゲデンケ・ビブリオテーク(アメリカ記念図書館)です。
「アメリカ記念」という名前の由来は、アメリカの寄付(とドイツの資金)によって建設されたことによります。
1948~1949年、ソ連によるベルリン封鎖のために、西ベルリンは陸の孤島となり、住民たちは、生活物資を西側諸国から空輸してもらうことでしのぎました。
その困難を乗り越えた西ベルリンへの「アメリカから贈りもの」がこの図書館だったのだそうです。
建物には大きな窓がたくさんあって、館内は明るく広々としています。
とくに印象的だったのは、受付や司書の人たちがとても親切なことです。
私はうかつにも書類を忘れて行ったので、取りに家に帰らなくてはならなかったのですが、逆に、受付の人から「申し訳ありません」と言われて、びっくりしました。
書類を持って、引き返し、ついにカードを発行してもらいました。そのときは、別の担当者でしたが、はじける笑顔で、間違いだらけの私のドイツ語を歓迎して、さらに操作を一通り、いっしょにやってみせてくれました。
司書には、欲しいDVDのありかをメモしてもらいました。続いて、オススメを紹介してもらったときには、広い図書館のなかを案内して必要な場所まで連れていってもらいました。

職員の採用数などに余裕があるのだろうとは思いますが、うれしくて、少し感動しました。
そう思うくらい、街のなかでは反対に、余裕のなさを感じることが多いです。
スーパーのレジ担当者は、不機嫌な人や疲れている人が多くて、事情を察しつつも、不愉快な思いをすることが時々あります。
ホームレスの人も多くて、電車に乗ると、毎日必ずといっていいほど、「パンを買うお金をくれませんか」と大きな声で車内を歩き回る人に出合います。
そういう人に対して、時々、小銭をあげる人がいたり、飲み干したジュース缶や水のポリ容器を渡す人もいます。(缶のデポジット代金は15%、ペットボトルは1本が25セントになります)
さて、図書館に話をもどすと…。
実はこの図書館の登録には、滞在ビザは不要でした!!
Meldebescheinigung メルデベシャイニグング(住民票)あるいは Meldebestätigung メルデベシュテーティグング(住民登録証明)と、身分証明書(パスポートなど)とがあればよくて、3か月も待つ必要は、なかったのでした(笑)。
ここは、ベルリン公共図書館の一つです。
1年に1回10ユーロを支払えば、ベルリンにある80か所の図書館に入ることができます。
一度に借りられるメディアは60点までで、書籍などは4週間、DVDなどは2週間、借り出せます。延滞料金は、1メディアが1日ごとに50セントです。
インターネットで予約しておけば、割り当てられた館内の棚に取り置きして、通知してもらえます。デジタル書籍もあります。
せっかくなので、子ども向けの本やDVDを借りて帰ることにしました。


